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エクスペンダブルズのhi1oakiのレビュー・感想・評価

エクスペンダブルズ(2010年製作の映画)
4.0
シルベスター・スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガーって“筋肉バカ”の代表として並べて語られることが多いけど実は全然違うよね。
シュワに関してはまぁそれを否定できない部分もあって、それを求められるがままやってきた感じはある。ただ、スタローンに関してはそのパブリックイメージを肯定して演じながら、しっかりと監督や脚本でフィルムメイカーとしてのセンスを出し続けてる人なんだよね。
監督としてこのオールスターキャスト作品を103分(うち9分はエンドロール)にまとめる手腕。その上で自分や周りのキャストの年齢も自覚しながら、誰かの死で涙を誘ったりせず、R15+の撃ち合い殴り合いと陳腐でマッチョなラブストーリーからのエンドロールで流れる“The Boys Are Back In Town”! わかってるぅ!
自分に求められているモノを理解しつつ、求められた以上のモノに仕上げる。“こういうのが好きなんだろ? じゃあこんなのはどうだ?(羽佐間道夫の声で再生してください)”と言われている感じ。
まぁ“悪いやつに従ってるやつはみんな悪いやつ”というステレオタイプな映画ではあるんだけど、“死の飛行”の気持ち良い鬼畜さが最高なんでいいでしょ。
ビッグスター3人のシーン、あのバレバレの合成感はカメオ出演2人の器の小ささを演出してるんじゃないのかなと邪推してしまう。
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