odyss

君とボクの虹色の世界のodyssのレビュー・感想・評価

君とボクの虹色の世界(2005年製作の映画)
3.0
【性を遠回しに描いた映画】

BS録画にて。

ミランダ・ジュライの監督兼主演作品は『ザ・フューチャー』を先に見ましたが、まるでダメという印象でした。
それより前に作られた本作ですが、こちらのほうがまあマシかなとは思いました。でも、ほめるほどじゃないですね。

要するに妻が男を作って家から出て行ったので息子二人と暮らさなければならなくなったデパートの靴売り場勤務の男が、老齢者用のタクシー・ドライバーをしている比較的若い女性(ミランダ・ジュライ)と知り合って徐々に仲良くなっていく話を軸に、その周辺人物の色々な行動や様態をちりばめたものです。

私からすると、軸になる男女の物語がなかなか進行しないのがまどろっこしい感じでした。もっとさっさとくっつきゃいいのに。でもその過程でミランダ・ジュライが見せる恥じらいの表情は悪くなかったかな。

男の息子ふたりが巻き込まれる性に関わるもろもろも、まあユーモラスだし、それなりでしょうか。まだ幼い下の息子は、心理学で言う肛門期を脱していないから、ウ○コを性器代わりにしている・・・という、教科書めいた構図がややしらけますけど。
若い女の子二人も性に関わって奇妙な行動を繰り広げます。

要するに性のお話なんですよね。性を直接的にではなく、遠回りしながら描いている。男と女も遠回りしながらくっつく。そういう映画。
odyss

odyss