ソフィー

ゼロの焦点のソフィーのレビュー・感想・評価

ゼロの焦点(1961年製作の映画)
4.0
一昨年能登に行った時は金沢から七尾まで花嫁のれんに乗り、のと鉄道ののと里山里海号に乗り換えて七尾から終点穴水まで行った。映画で出てきた羽咋から終点三明駅までの能登線は1972年に廃線。地震復旧したらバスで能登金剛を訪れてみたい。

松本清張は時代の闇に焦点を当てそこでたくましく生きる人間を丁寧に描く。一人で秘密を抱えて秘密を乗り越えるために努力して成功して有名になっても心のどこかで秘密を知られるんじゃないかと怯えている佐知子。先に秘密を暴露しておけばそんなことにはならなかったかもしれないが、そうすれば成功できなかった、そうさせない世間がその時代にあったわけだから。

事件が解明して一見落着と言うわけではなく、ラストの禎子のモノローグがいつまでも心に残る。



以下1961年の様子
上野から金沢までの夜行列車”北陸”
大人二人分、禎子の入場券入れて5930円
夜行列車は普通のボックス席
禎子が金沢から東京へ帰るときの列車代930円
上野駅では吊り下げ式発車標
電話番号は市外局番入れて5桁
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