ゼロの焦点の作品情報・感想・評価・動画配信

「ゼロの焦点」に投稿された感想・評価

efn

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3.7
 情緒を切り捨て台詞を詰めてカットを割ってるから北陸の寒さを感じる暇もないが、脚本の進む速度とロケ池の高速切り替えが圧倒的でジェットコースターみたいに楽しめる。砂の器の原型。
「砂の器」の女性版みたいな趣き。橋本忍脚本も芥川也寸志の音楽もばっちりハマってた。

有馬稲子さん報われなさ過ぎじゃないですか.....
Gak

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3.7
真犯人、顔がわかりやすッ

歴史の闇を根源的な事件の発生源にするやつ
夫のウソ、君の体は若い、という発言
10歳離れた自分の体と比べてか

一緒に調べてた男も、夫の兄も
追いかけてた女すらも死体が上がる

夫は、女と妻の板挟みの苦しみで自殺
追いかけてた女が、関係を知ってる兄を殺したと
夫の遺書まで出る
そういう解決を警察は試みるが、

しかし妻は違和感を覚える
妻はそこから先に、追いかけてた女と何かを調べる

そして、妻が何をつかんだかをブラックボックスにした状態で

再び夫が繁盛させた会社の夫婦のところへ
nekosuki

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3.6
ある年の夏、友人と京都と奈良、金沢を旅した。
その日は金沢駅から帰途につくはずだったが忍者寺で会った若いタクシードライバーの「金沢に来て能登に行かないのは勿体ない」の一言で予定を変更して能登に向かった。明日は非番だと言う彼はタクシーのメーターを倒して私達を乗せてくれた。和倉温泉で宿を回って値段の交渉をしてくれたが予算が合わず困っていたら僕は寮に泊まるからと自分の部屋を提供してくれた。その夜、若くて遠慮を知らない私達は羽咋の彼の部屋でリラックスして眠った。それだけでも有り難いのに翌日は愛車のスカイラインで能登観光に付き合ってくれた。
その時に3人で行った“八瀬の断崖”で
松本清張のゼロの焦点の舞台だと教えてくれた。「自殺の名所だよ」とも。
3人で手を繋いで縦に並んで岸壁のギリのところから真下を見ると一面に海が広がり波が高く打ち寄せていた。
九州のおだやかな海しか知らない私達は日本海の荒々しさに驚いたが松本清張がこの場所を舞台に選んだ理由が分かった気がした。
「ゼロの焦点」は列車の時刻のトリックが使われているが今では移動は新幹線になり時代にそぐわなくなった。
だからだろう、カラーよりも白黒の方がしっくり来る。

帰りの列車を待つ金沢駅で私はふと能登の荒々しい自然とそこに住む人の優しさを思った。

それなのに、今となってはどんなに記憶を手繰ってもあの親切なタクシードライバーの顔を思い出せない。
miporingo

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3.8
広末涼子バージョンとの見比べをしたけど、こっちのほうがよかった。久我美子演じる禎子が感情を抑え、真実を知るために淡々と行動し考えるのもよかったし、モノクロームの画面と芥川也寸志の音楽と金沢の街並み。ちょっと古いフランス映画のようでもある。脚本には橋本忍さんと並び山田洋次さんの名前も。
犯人は崖の上がお好き!

日本語字幕が、ほしい~!!!
邦画は、日本語字幕をつけて観る派!
アマゾンさん、なんとかしてくれいっ!
別にセリフが聞き取りづらいとか、そんな理由じゃないんだけど・・・。
理解力がないから、字幕がないと、よー分からん!笑

今作、すっごく面白かったんだけど・・・。
犯人の動機が分かりづらくて、泣きそうになった・・・。
話の流れ、結末は分かったんだけど、肝心の動機が分かんない。
色々、調べてみて分かったんだけど、時代背景を知らないとダメだったみたい。

特に、パンパン。
戦時中の言葉みたいで、この言葉が理解出来ないと話についていけない。
確かに、パンパン言うてましたけど・・・。
パンパン、パンパン、パンパン・・・。
あんまり良い言葉じゃないし、差別的な言葉でもあるのかな?

お見合いで結婚した夫が、一週間して失踪してしまい・・・。
奥さんが夫を探しにいくけど、事件は意外な展開を迎え・・・。

ドロドロした人間関係のお話も面白いけど、やっぱりサスペンス色が強い作品の方が好き!!!
そんで、サスペンスでお馴染みの崖の上での犯人との対決!
頭の中で、火サスのテーマ曲が鳴り響いて困った!困った!
たーたーたん♪たーたーたーん♬

お見合いって、楽しそうだよね!
今度、やってみようかニャ?


以下、一人言。

今作の脚本をやまださんが担当している。
やまださんタグ100作目指してるんだけど・・・。
あの映画🎣、観るしかないのかな~。
あんまり気乗りしない・・・。笑
過去鑑賞
広末涼子主演のリメイクも私は好きです。
見易く、わかりやすいからだと思います。

サスペンス的には、こちらが濃いですね。
松本清張の基本を忠実に表した作品。
当時の背景と細かい意味を知っていると、この映画の面白みは増すでしょう。
もう一度観たい映画です。

#レビューは本調子にならず・・・#映画が観たいです
☆☆☆★★★(最早、再現不可能な昭和の街並みと風俗描写に★1つオマケ)

元祖2時間サスペンス。
本編の半分は崖の上での告白(^^)
よくよく考えてみたらこの構成って。今ではもう目新しさは無いが、当時としてはかなり大胆な脚本だったのでは?…と。

原作は中学生時代に読了し、計3回は読んだかも知れない。
松本清張の原作推理小説は『砂の器』もそうなのだが。戦後のドサクサに紛れ、成功を収めた人間が、自分の過去を知る人物をつい殺めてしまう弱い人間であり。その事による殺人の動機がしっかりと示されるところが、読んでいても納得がいく。

少しだけ。

「全然◯が◯がなかった!」

何回観てもついニヤっとしてしまうなあ〜(´Д` )

他にも、西村晃が◯される場面とラストの加藤嘉の全力疾走は大好きだわ〜(#^.^#)

今回再見して「おっ!」と思ったのは。オープニングの芥川也寸志の音楽が、後の『砂の器』でのメロディーで、幾つか再現されているのに気付いた事。

初見、日時・映画館名不明

2020年9月1日 シネマブルースタジオ
桃子

桃子の感想・評価

3.6
「崖のシーンの発祥?」

土曜ワイド劇場や火曜サスペンスなどの2時間ドラマのラストによく崖が出てくるが、その発祥となったのがこの映画だという説がある。しかし、これは間違いのようである。解説には「発祥は1961年公開の映画『ゼロの焦点』とされている。2時間ドラマではそれを意識したわけではなく『土曜ワイド劇場』のプロデューサーによると、殺人事件があってもいい終わり方にするために大団円で集合するようにしたことや、名所旧跡で終わる意味、取調室で絵はもたず山は合わない、海だと波が動くことで表情に変化があり、犯人もよほど追い詰められていないと話さないことから断崖絶壁が適していたという。また、これが定着するのは1990年代になってからで同時代にパロディ的に語られるようになり、それを2時間ドラマでセルフパロディ的に取り入れていった」とあった。なるほどねえ。セルフパロディだったのか。私はほとんど2時間サスペンスを見ないのだけれど、今度機会があったら見てみようかな。
2か月前に2009年版を見た時に、この1961年版も絶対に見たいと思った。でも2009年版の方が原作に近いので、こちらの脚色には正直驚いた。最後に崖の上で真犯人が自分の罪を全部しゃべってしまうって、マジであっけにとられる展開だった。2時間サスペンスの崖シーンの発祥映画だと言われたのは無理もない。
脚本の橋本忍はロケハンをせずに脚本を書いたらしい。ヒロインが電車の窓から日本海を見るシーンがあるが、実際にはその路線は日本海が見えない場所を走っているとのこと。ということは、野村監督も確認せずに演出したということになる。案外テキトーに映画を作っていたんだなあ。脚本に参加したもうひとりに、かの山田洋次がいる。脚本がふたりいるならせめてひとりがロケハンに行って書けばよかったのに(笑)
撮影裏話は他にもあって、漁村のシーンでは雪が足りず役場の人たちがせっせと塩を運んで雪にしたてあげたそうだ。また、室田佐知子を演じている高千穂ひづるは運転免許を持っておらず、車を運転するシーンはスタッフが車の後ろを押して進ませたそうである。なんとまあご苦労なこと。原作に記述がある『日本海の見える金沢の別荘地』を再現するために、スタッフ一同は時間をかけて再現できる場所を捜したがついに見つけられず、後年に撮影担当者が松本清張に訊ねたところ「そんなことを書いたかな?」と言われたという。作家もかなりテキトーだなあ(笑)
メイン3人の女優さんは、久我美子、有馬稲子、高千穂ひづるである。高千穂さんは4年前に亡くなっているが、あとのおふたりはご存命。有馬さんは去年の前田敦子主演の映画「葬式の名人」に出演している。87歳の有馬さん目当てで見てみたい。アマプラで見放題になるのを待つことにした。
他にも「お!」と思うような俳優さんたちが出演なさっている。西村晃、加藤嘉、穂積隆信、十朱久雄、沢村貞子。特に印象的だったのが西村さんで、悪役ではない普通の人の役なのにすごく怖かった(笑)毒殺されるシーンの演技はさすがという他はない。
テレビでは6回ドラマ化されているが、映画は2本だけである。その両方を見ることができてなんだか嬉しい。
てふ

てふの感想・評価

4.0
200830 シネマブルースタジオ
「戦争の傷跡特集」フィルム上映
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