ただのサクセスストーリーと思って
侮って気軽に観ると痛い目を見る。
結構重くてリアルさを正直に包み隠さない名作。
その場の和解も大きな衝突も、
孤独も再生もやり返す姿勢も、
すべてを歌に乗せるのがとにかくかっこいい。
歌で殴り合う表現は快感。
ビジネスに魂を売った人の言葉って、
どうしても陳腐に思えて心に響かなくて、
良かれと思って、が全部
どうせビジネスのためでしょ?と思われたらお終い。
勝手にどうぞ、別の商品を見つけてくださいね、で終了。
人の絆や想いや信念を踏みにじる行為の積み重ねの先にあるのは
破滅しかないのは当然。人としてダサい。
つい踊り出したくなるシーンと
指先まで意識された仕草と
何よりも衣装が好みで、
鬱憤が溜まったときに敢えて観るのもいいかなと思う。