mariさんの映画レビュー・感想・評価

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恋人はゴースト(2005年製作の映画)

4.8

バランス抜群愛の王道物語。

明るく元気なテンポが
終始心地よくてうれしくなる。

王道系はひと通り観切ったつもりだったのに
掘り出し物を見つけたような幸せな気分。

全てがかわいい。
人にもおすすめ
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さがす(2022年製作の映画)

3.8

予想外の数々の展開がとにかくしんどい。

割と序盤から
頭を抱えたり腕をさすったり、
自分のどこかに触れていないと
引きずり込まれそうな嫌な感じが纏わりつく。

親子の可愛らしいシーンさえも
抉る回収
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バブル(2022年製作の映画)

3.2

とても今どきな出会いと運命の物語。

輝きの表現が秀逸で
ここまで煌めいて魅せられる技術力は圧巻。

流れの核はいい気がするのに
どこか入り込めないのは
私が時代に追いついていないのか、
もっと揺さぶ
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

5.0

泣きながら全てを大切に
優しく心に仕舞うことを繰り返す。

結末以前に
身を挺して抱きしめられる経験や喜びと
背中を温かく押す存在に気付けたことが
どれほど大きな糧になるのかが
わかるような気がして、
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

3.5

ラストの演出の奥深さ。

何を信じるべきか
何を正しいと思うべきか
常に揺られて気が狂う寸前。

派手すぎない展開と
多すぎないセリフが絶妙に効いていて、
静かにじわじわ迫られる感覚に
肌がひりつく感
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tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

4.0

人生と才能の波に飲み込まれる。

閉鎖的なのに自由な空間で
苦悩しながら伸び伸びと羽を広げる姿に
鳥肌が湧き上がった。

きっとたくさん多くの涙が流れた時代。

全面的にもう一歩ずつ
心情に踏み込みた
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

3.7

スマートな物語を支える骨格と原点。

中盤から後半にかけて
鳥肌の立つ伏線にわくわくが止まらない。

続け様に本筋に
戻りたくなる気持ちが湧き上がる。

何事も最初に立ち上げる人は
多くの汗と苦労を乗
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ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

2.9

防ぎようのない恐怖に顔が歪む。
もう家から出ること自体が怖い。

意外と殺す側も必死な感じが
妙にリアルに思えて
全てひたすらに苦手だった。

直感的に危ないと感じる人が
本質的に危ないかの見分けが難
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.7

字幕しかあり得ないの究極系。
終始何もかもが狂気の沙汰。

作り手側の存在がちらついて
物語の流れにようやく中盤から乗り始めて、
それでも終盤まで一貫して
ひたすら狂気に圧倒される。

エンドロールで
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.8

皮肉めいたタイトルの出し方に痺れた。

すぐ沸点に達して
昔に縋るような言葉を捲し立てられても、
今日は虫の居所が悪いんですねと
突き放さずに向き合う姿勢を見習いたい。

このすばらしく生きづらい世界
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東京リベンジャーズ(2021年製作の映画)

3.5

誰もが一度は憧れるド青春の追体験。

くん付けのむず痒さと圧倒的カリスマ性。
貫く信念の心地よさと可愛らしさに時折笑う。

原作ファン目線でも
これはこれでありな気がしてくる作り込み具合。

少し過度
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ニューイヤーズ・イブ(2011年製作の映画)

4.5

全てが嬉しくて大泣き。

エンディングも含めて
全員が楽しむ様があまりに爽やかで
愛おしさに心が満たされる。

澄み切った優しい世界最高。

クーパー家の晩餐会(2015年製作の映画)

3.5

ドタバタ家族の軽快な群像劇。

毛嫌いしていた関係が突如噛み合って
心地よく喜びで満ちたりするのは
他人も家族も同じ。

噛み合ってからの収まりの綺麗さは
映画ならではのものではありつつ、
温かいココ
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キャビン(2011年製作の映画)

3.8

贅沢な破茶滅茶具合に大爆笑。

数多くのものを観てきたのに
まだこんな視点があったのかという
感服で目がチカチカする。

冒頭のタイトルには突如音に驚いて
ラストのタイトルではもう笑うしかなかった。
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テッド・バンディ(2019年製作の映画)

4.3

あの愛は嘘だったのかという答えのない泥沼。

動機を知りたいと思う隙もなく、
無駄に長けた話術と掌握力に飲み込まれて
時を同じくしているように翻弄された。

確かに人間性の無駄遣いだとは思う。

でも
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

5.0

エンタメの煌めき全開楽しさの凝縮。

壁に向かってバグる細やかな背景で
これは絶対好みだと確信して、
ママの登場や桁違いな筋骨隆々にも大爆笑。

丁寧なわかりやすさに手を引かれながら
エンドロールまで
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チェンジリング(2008年製作の映画)

4.5

純粋に人を信じることはもう無い。
頼ることも期待もしない。

求めているのは謝罪の言葉や
反省の色ではなく事実の自白。

怒りの沸く対象は
自分から喧嘩を売るほどの価値はないし
心底どうでもいいけれど
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るろうに剣心 最終章 The Beginning(2021年製作の映画)

4.3

根源の部分を手厚く作り込む才気。
2部作前作の不完全感が満たされていく。

実写化自体をすべて観直したくなる気持ちと
原作を改めて読み漁りたくなる気持ちと、
何もかもを掘り起こされて
無限ループにはま
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るろうに剣心 最終章 The Final(2021年製作の映画)

4.3

凄まじい本気度から押し寄せる満足感。

原作ファン目線では
求めていたシーンが省かれてしまって
総集編のような感覚になりつつも、
これはこれでいいと
思ってしまうほどの作り込み具合。

いつになったら
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ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

3.5

普通というものを毛嫌いしていたあの頃。

比べるものでも諦めることでもなく、
自分にとっては特別で普通な出来事の積み重ねが
人生だと気付くことが大人ということなのか。

大人になるなんていう言葉の本質
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スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

4.5

生きろと背中を押す靴底の光。

歴史という無機質な言葉で
片付けてしまいがちな出来事も、
当時生きていた世界は色づいていて
血が通っていたことを心に刻みたい。

きっと誰しもが汗と涙を流しながら
様々
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トランス・ワールド(2011年製作の映画)

4.3

訳もわからず放り出されてから驚愕の連続。

段々わかってくる気持ちよさ以前に
これを生み出す発想に只々驚愕。

前情報何もなく何だろうこれ、
ぐらいの気持ちで観られた私は幸せ者。

同じ状況下の方には
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夜の浜辺でひとり(2016年製作の映画)

3.0

自主制作の短編映画のような空気感。

この芸術性を感じてくれと言わんばかりの
青っぽい作りがどうにも気になってしまって
あまり入り込めなかった。

カメラ1台でも
こんなにいいものができますよ、ほら、
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無垢なる証人(2019年製作の映画)

4.3

心を引き裂かれるような痛み。

矛先を向ける対象の明確さに救われながら、
もし現実なら難しさと傷つくことの多さに
もうどうしていいのか身動きが取れない気がする。

人生は死ぬまでの暇つぶしという
心持
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クルエラ(2021年製作の映画)

4.7

豪快に舞う夢と復讐劇。

衣装や選曲にもときめきが止まらない、
ラストシーンに至る細部まで鳥肌ものの良作。

感情の揺れを表すような
手振れ演出も印象的で好みでしかない。

強めなメイクと衣装を纏って
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チャンシルさんには福が多いね(2019年製作の映画)

3.8

腐らずに幸福を紡ぐ人こそ最強で最高。

仕事の成功が人生の幸せに
直結しないのと等しく、
仕事を失ったからといって
人生すべてが終わるわけじゃない。

気楽に自由に思うままに、
捨てた分だけ新しいもの
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Everybody's Talking about Jamie~ジェイミー~(2021年製作の映画)

5.0

強く柔らかい希望の光に涙が止まらない。

実話に歌とダンスをのせました、の冒頭から
もうずっと夢中。
輝かしいセンスに心が鷲掴み。

一部を除いて全ての環境が背中を押すように
きっと大丈夫だから頑張れ
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.3

メッセージ性の多さと強さに只々困惑。

縮図のようなものだとは思いつつ、
理解のためのルールを求めても
応えてもらえない点に無機質なリアルを感じた。

作り手の意図を表現できる言葉も見つからず、
見出
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ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢(2020年製作の映画)

3.7

BGM含め隅々まで音楽への愛を感じる。

時折みせる、背負うものを一旦置いた
人同士の関わり合い方に暖かい気持ちが溢れた。

都合の良い展開にも
そうであってほしいという望みが詰まっていて、
夢が明確
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.5

これは運命だと信じた恋を思い出す。

華麗に咲くうちは
大切に移した花瓶の水を日々替えて
このまま綺麗な姿で居続ける気がするのに、
いつかは枯れてしまう花束のよう。

大きく環境が動いてからの生活変化
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ハロー!?ゴースト(2010年製作の映画)

4.3

完全にやられた。

油断しきっていたから尚更
声にならない気持ちでいっぱいになって、
ぼろぼろ泣いてしまった。

言葉の伏線も子供の奇跡のような瞬間も
あえて軽めに描かれる水がない出来事も、
全てがあ
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ソワレ(2020年製作の映画)

4.0

傷を抉っても誰も耳を傾けない状況を経てもなお
どうにか生きていてくれてありがとう、と
全てを抱きしめたくて泣いた。

記憶と意識の外にある一筋の光が
どれほど救いになっていたのか。

欲しくて堪らなか
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僕の中のあいつ(2018年製作の映画)

4.5

四の五の言う様に対する
堂々とした圧倒的ビンタが爽快。

入れ替わりものの中でも
かなり上位に入るぐらいに好き。

入れ替わって急に偽善的善良な人間になることも
入れ替わった瞬間に急にイケメンになるこ
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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

4.0

愛で踏み固められた道を辿る冒険の物語。
タイトルの意味はひとつの解釈では収まりきらない。

突然の出来事から起きる心の混乱は
身近な人だからこそ話せないこともあって、
叫ぶように溢れ出す吐露に
どこか
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暗数殺人(2018年製作の映画)

3.8

生い立ちや孤独な現在に酷く同情するよ。
思い通りに行かない怒りを
自身の中で処理できないの大変ね、お疲れさま。

きっと何度もあった温もりにさえ
気づけなかったのね、仕方ないよ、可哀想なんだから。
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キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

4.0

なぜ勉強が必要なの?
愛って何?
なぜ生きていかないといけないの?
全ての純粋な疑問にはこの作品で答えたい。

生き抜く術は知恵と機転に詰まっていること、
ひとつの愛が時にとてつもない支えになること、
>>続きを読む

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