アクセルガツキー

トゥルー・クライムのアクセルガツキーのレビュー・感想・評価

トゥルー・クライム(1999年製作の映画)
4.0
「真夜中の死線」いい小説(タイムリミット・サスペンス)でしたよね…。
原作が好きだったので、映画はちょっと緊張感が落ちるな、と思いました。けど、十分じゃないかな。細かい設定を変えているところはありますが、びっくりするくらい忠実なんですよね。
これ、世の中的には評価低いのかな…?
もし難点があるとすれば、原作では主人公は、確かに放蕩ではあるけれど、そこには彼の問題や弱さ、有り体に言えばセックス依存症的に陥るような精神的な亀裂のようなものが描かれていた気がします。それがこういう無茶な行動につながっていた(と思う)。本作では、端的に女癖が最低だけど敏腕という描かれ方になっていて、それが全体的な説得力としてどうだったか…?
その主人公がイーストウッド御大でかっこよすぎるというのは、原作でも2つめちゃくちゃかっこいい場面があって、そこがちゃんとかっこよかったのでこれでも良いんじゃないかと思いました。一つは後半3分の2くらいのとこですね。原作では泣いたなぁ。