OASIS

肉弾のOASISのネタバレレビュー・内容・結末

肉弾(1968年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

人から豚へ、そして豚から神へ。
ある特攻隊員の喜劇と悲劇。

基本的にはコメディ寄りのバランス。
あいつの実直さ故に巻き起こる笑いと時に溢れる優しさ。
決して馬鹿にはせず、人間魚雷となっていったあいつ達の中にはこんなやつが居たはずだ、そしてあいつ達が居たことも忘れてほしくないという思いやりか。

売春宿の女学生とのロマンスや兄弟とのやりとりに心温まる。
記憶の中の美しい思い出、幻、そして現実。
いっそ自分も一緒に死ねれば良かった。そんな魂の叫び。
自分の事を誰も知らない世界で生きていくことほど辛いものはないよな〜。
戦争のバカヤロー、何が神様だと吐き捨てる痛烈なメッセージ。
このラストは重く響いた。
OASIS

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