肉弾の作品情報・感想・評価・動画配信

「肉弾」に投稿された感想・評価

st

stの感想・評価

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兵士同士でのやりとりやラストシーンのウェイクボードのメタファーなど、随所でユーモアあふれる演出に富むが、メッセージ性としてはかなり辛辣。「学ぶ」ことで家畜や虫から人間へと昇格し、「特攻する」ことで人間から神様へと昇格する。しかしその意欲虚しく周囲の者たちは散り散りに、「世界に一つの神の国」なる幻想は滅ぶ。東京湾上に取り残された若者の孤独な叫び。戦後、時を経て海辺に集う若者たち。果たして彼ら彼女らには叫びの声は響いていただろうか。

このレビューはネタバレを含みます

太平洋戦争末期に爆弾を抱えて戦車に体当たりする特攻隊になった「あいつ」の話。
ちょっとクセがありそれがクセになる不思議な雰囲気で、戦争映画でもあり青春映画でもある。設定は重いし悲しい展開もあるけどわりと軽い感じのタッチで描かれる。「あいつ」のキャラクターが凄くいい。「うさぎ」との恋は決して美化してはいけないのだろうけど切なくて美しいね。こういう戦時中のいち兵士にスポットを当てた映画って興味深い。一人一人の人生がそのまま戦争ドラマになるんだもんなぁ。派手な展開がある訳ではないけどしっかりとしたメッセージ性があり、映画という事を忘れて最後まで見入ってしまった。
「兵隊さんよ、いい気持ちだ、
死んじゃ、ダメだよ、死んじゃっちゃ、こんないい気持ちになれっこない」
UCOCO

UCOCOの感想・評価

4.3

このレビューはネタバレを含みます

高校3年生の時に見て、これで私は初めて岡本喜八監督と出会いました!

あ、こんな戦争の描き方もあるんだ!と、素直に思いました。ある意味衝撃。

ラストで、樽の中で骸骨になっていた主人公は今でも良い意味でトラウマというか忘れられないシーンの一つです。

再レビューだからその時のことを語るとなると簡単にはこれだけだけど『肉弾』は私の中で、忘れることのできない大切な戦争映画の一つです。このような名作を

Youtubeで誰でも見ることができるのはかなりレアケースだと思うので、ぜひみなさん見てください、、
人間魚雷のことも知らなかったし、最初、わけわかんないまま観てた。
ナンセンスなことやってたんだなと、ここから学ぶ。
その後、通ってた床屋のじいさんが、勤労動員で風船爆弾を作ってた話を聞いた。
作りながら、本気でくだらねーと思ってたらしい。
そっからこっち、国に世話になんかならねぇと年金も無視だとさ。
もう死んでんだろうな、あのじいさんも。

なんのハナシだ、オイ。
関係ねぇこと書いてんじゃねぇって。
ま、あいかわらず世界中で殺し合いしてっけどさ。正直、バカのやることだとしか思えねぇ。

大谷直子、キレイだよなぁ。ウットリした。
やっぱりキハチ・オカモトの
戦争コメディは最高だね
不謹慎な部分は多々あるけど
人類愛がそれを遥かに凌ぐ!
   
2020.11.24
赤痢

赤痢の感想・評価

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死ぬ気で生きなければやられる1秒も無駄なこと考える暇ないみたいな状況だからこそ過酷な状況でも精神的にへこたれない
自分と歳変わらないひとがカミカゼ特攻隊
過酷な状況でも恋愛

なまぬるさ贅沢さで判断が鈍り肝心なところで決断できずしょうもないところで悩む現代の自分の愚かさ

体調悪くまともにみれてないのでまたいつか観直します
ああやはりナレーションは仲代さん…(段々声で分かるようになってきた)
「バッカヤロウ」と、「大したことはない」の暗示の繰り返しの果てのドラム缶で痺れた。
死んだら小便の快感は得られない、を知ると凄く幸せな気持ちになった。
efn

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4.2
 生理的なディテールの積み重ねがおかしくも虚しい過去を見せてくれる。膀胱解放や性体験の愉しさ、それらを抑圧して実現するはずだった神の国、竹槍や爆弾を自ら抱えて走り抜ける青年たち。逆説と修身の反復がありえたはずの昭和二十年、あるべき二十一歳と六ヶ月を想像させ、同時に太平洋戦争の再解釈を迫る。非戦の演説や普遍化を拒否し、あくまでも個人の経験を画に落とし込んだ傑作。
lag

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4.2
訓練中の飢えから牛のようになりそれどころか豚呼ばわりで門出の際には神様扱い。一日だけの休暇。老夫婦の古本屋に行った。掘建て小屋のお化け屋敷な遊郭に行った。雨の中で観音様と出会った。砂浜で勤労から逃げてきた兄弟やおばさんをなだめた。

傘差してる間は人間で居られる。枕にもなるしちり紙にもなる聖書。B-29にやられた。空腹と竹槍で戦争ができるか。うさぎとねずみで因数分解。医学生と漁師。にきび潰しに蝿叩き。ほんとかねえ。どうせ暇だし。生きてりゃ小便するのも楽しいさ。敵が来るかも迎えが来るかも分からず別命あるまで待ち構えていたらいつの間にか全部終わってた。バッカヤロー!バカヤロー!たいしたことはない。それだけのことだ。
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