戦争で死ぬことへの索漠と、それでも生きることへの快楽。
丸縁メガネの男が、ドラム缶に乗って海を漂っている。
隣には魚雷。名前もない、運任せの特攻。
どう考えても絶望しかない状況なのに、
のんびり…
岡本喜八監督が、寺田農を主演に起用した戦争風刺コメディ。
「ニッポンヨイクニ、キヨイクニ、セカイニヒトツノカミノクニ。」
昭和20年夏、終戦間際に特攻兵となった名も無き青年の索漠たる青春を通じて…
言葉を選ばずにいうとユーモアが独特すぎて結構気味悪かった…この時代の情緒を理解するのむずかしい
戦争で両手を無くした書店員が兵隊さんにおしっこを手伝ってもらいながら「死んだらこんな気持ちいいの、味…
数々の娯楽エンタメ作品を作ってきた岡本喜八監督ですが、これはATG作品ということもあってか、かなり自由に描いていて、現実なのか幻想なのかも曖昧に、戦争の理不尽さを、岡本喜八節とも言えるユーモアと滑稽…
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とにかくアバンギャルドでスピーディな語りで、モダンな感触だった。一兵卒が置かれた立場をこういうタッチで描いてしまう凄さ。ラストに突如現代に移り、射程が大きく伸びる映画としても刻まれる(『火垂るの墓…
『日本のいちばん長い』『血と砂』でも終戦を描いた岡本喜八だが、今作の目線が一番庶民的だ。
戦時中のプロパガンダにまみれた日本をシニカルに映しながら、そこで懸命に生きている人たちをコミカルに描いている…
男は、終戦を知らずに魚雷と共に海に浮かんでいる。敵軍に特攻する肉弾としての使命を果たすために、空襲で亡くした人々を思いながら。
「日本はもっと強くあるべきだ。強い国では子どもは手榴弾を持たない。勉強…