釈迦の生涯を描いているが、史実とは違う所があるそうだ。
しかしその史実ってのが元々ファンタジーなので、どうでもいいだろう。
それより大映がハリウッドの「ベン・ハー」や「スパルタカス」に対抗して気合を入れて作った映像が見所。当時で5億円かけたというから凄い。
大映社長の熱心な日蓮宗徒だったためこの題材となったようだが、日本の文化を前面に出した物だったらもっと意味のある物になったのではないだろうか。
でも「最終的に7億円を超える配給収入を得る超特大ヒット」となったそうで、結果オーライだろう。
16000人を超えるエキストラに、迫力ある映像などなかなか魅せてくれるし、次から次へと現れる豪華キャストも見所。
そして女優さんたちみんな若くて綺麗。特に一瞬の出演だったが、京マチ子は目を見張る美しさだ。
ファンタジーとして、金にものを言わせた豪華な映像を楽しむ作品。
余談。
まだ仏教の方がキリスト教より救いがあるが、それでも宗派が分かれたり、政治の道具とされているのは同じで、人類にとってマイナス面の方が大きいだろう。
釈迦の死後、遺骨をめぐり争いが起きているが、これなんかもうギャグだろう。
まぁ、仏教は真剣に追及している人がいて、哲学的な存在価値があるだけまだましか。