Relishi

シャンドライの恋のRelishiのネタバレレビュー・内容・結末

シャンドライの恋(1998年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

過去に観て、もう一度観たくなった。
初見ほどの切なさは失われていたが、それでもやはり好きな映画だった。

ただ相手を想い、そのために不器用ながら捧げるピアニストのキンスキーに心打たれる作品。
使用人のシャンドライは彼の執拗な想いに、始めは嫌悪するほどだったが、彼の直向きな計らいに、彼女は胸を打たれてしまう。
シャンドライが既婚だと知り、退き、密かに彼女の愛する夫を救うため身を削るキンスキー、そのことを知ってしまったシャンドライ。
これは感謝の気持ちなのだと自分をごまかすも残された少ない時間に、彼への愛を認め、結ばれる。
そのキンスキーの幸せそうな表情に涙が止まらない。しかしながら、それはほんの束の間。
切ないラスト。

説明が多く為されない、映像や音楽で汲み取る美しい作品。
ベルトルッチ監督作品は何本か観ているけれど、1番好きな作品です。
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