喜びも悲しみも涙も・・・。あるがままに。曹洞宗の開祖“道元”の物語です。
曹洞宗では、坐禅など仏道に精進することを“弁道”と言うようです。ただひたすら座るのみ、座ることでしか、悟りは得られないと言っています。この辺は、大乗仏教とは言え、テーラワーダ仏教にかなり共通する点があると思いました。
ゆっくりとした雰囲気の作品で、ワンシーンワンシーンが、重くもあり清々しくもありました。
子供(人)の死も、あるがままに受け止める。それを子の母に説く。それと共に、これ以上ないくらいの感情移入ができる。そんな人間になりたいと思わされました。心が洗われるような作品でした。