ケロケロみん

スペース・サタンのケロケロみんのレビュー・感想・評価

スペース・サタン(1980年製作の映画)
4.5
アダム(カーク・ダグラス)とアレックス(ファラ・フォーセット)は地球の深刻な食糧難対策のため、土星の衛星にある「サターン3」という基地で月での水耕栽培を研究している。そこへ最新式ロボットを導入して食料生産の効率化をしようとする地球人ベンソン(ハーベイ・カイテル)がやってくる。彼はロボットに自分の脳の情報を直接入力した。するといちゃいちゃするアダムとアレックスにロボットが嫉妬しだす。
真剣なSFものかと思ったらアダム達はいつもゆったりした無印良品のルームウェアのようなものを着てくつろいでいたり、愛犬サリーとお散歩したりゲームしたりしてとてもマッタリしている。そこへ割り込んできたベンソンとの会話も、任務の遂行に関係なくお互いの精神性を探るようなことばかり。SF設定なしでも成り立ちそう。宇宙ステーション内部の造形が面白く特に消毒ルームは昔想像していた未来そのものだった。
人口増加による食糧難、沢山の精神薬的なものを服用して満足感を得る地球人は、今の世界を言い当てていてこわい。
103歳大往生、カーク・ダグラスさん追悼。