Yuichi

東京物語のYuichiのレビュー・感想・評価

東京物語(1953年製作の映画)
5.0
理想と夢の時代の裏側の側面として、これまで語られていた家族の形が崩壊してゆく様を描く。大きな共同体としての大家族から核家族への移行は、個人の自由を重視した細分化された共同体という新たな共同体の形を手にしたが、その反面、家族、血縁として重要なつながりを失ってしまった。

戦後、激しく移りゆく社会を悲観的に捉えるのでは無く、仕方の無いもの、人生の一部だと捉え受け入れる。喪失を受け入れそれでも生きてゆく。
Yuichi

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