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終わらない日常
オウム以降、虚構という物語すら信じられなくなった我々は終わりのない日常を生き抜くしかないと言う定説は「3.11」をキーポイントとしてそれ以降終焉すると思われた。しかし我々の世界は一変>>続きを読む
売れない黒人作家が黒人のポリコレ的英雄譚を皮肉として描いてみたところ、その物語が大ヒットしてしまうというブラックコメディ。
哀れな悲劇のヒロインの冒険譚は確かに面白いがそこに中身は存在するのか?そうい>>続きを読む
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夫の転落死を起点に揺れる妻サンドラと息子ダニエルの物語
転落死の真相はサンドラしか知らないのかもしれないし、本当に誰も知らないのかもしれない。
転落死という事実を起点に様々な物語を人々が作り上げ真>>続きを読む
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熟れた身体を持つが脳内は子供であるベラは、身体のもつ本能そのままに行動し、肉欲を満たしてゆく。
性行為行為を通じて他者を知り、理性を獲得したベラは、言葉や思想を通じて世界を知り、自らの住む世界の矛盾に>>続きを読む
特撮が凄い。CGでやられているリアリティの追求ではない形、ナマモノの迫力がある。
話を脳内補完してけば面白いかも
人間のエゴによる環境破壊、地球外生命との交流、立場を超えた禁断の恋愛、様々なsfギミック、3時間あればそれらが綺麗に繋がったのかも分からないが、この素晴らしい特撮のク>>続きを読む
小津の幻影を追いかけカメラを片手に東京を歩くが、そこにはもうその面影は残っていない。経済成長であまりにも欧米化してしまった日本の都市にはもう小津の映した東京は見られない。日々の喧騒から一時的に逃避する>>続きを読む
資本主義による長時間労働、労働により失われる人間性に対しての警鐘を描く。歯車と蒸気。機械のようになる人間を嘲笑する。
主人公は不自然なほどに綺麗にリニューアルされた公園のトイレの清掃員。汚いものを排除する近代都市の中で、その汚いものを清掃する清掃員である主人公は、規則的な日々の中で小さな物語を紡いでゆく。
冷たく>>続きを読む
折り合いをつけながら社会を生きて、本音で語り合える仲間を見つける。人生の最後に泣いてくれる仲間を見つける。すばらしき世界
分厚いSFと繊細な人間描写に支えられた平成戦隊モノみたいな感じ。
僕はウルトラマン系ヒーローが好きなので合体ヒーローロボには全く興味が無いので戦闘シーンはそこまで…って感じ笑
ただキャラが非常に魅>>続きを読む
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マイナスワンとかいうダサいサブタイトルつけないで、しっかり「ゴジラ」って名乗らないとダメだと思う。
庵野監督のゴジラが「シンゴジラ」だったら本作は「ゴジラ」でしょ…
胸焼けするようなドラマとか見え>>続きを読む
郊外のゴミ捨て場に暮らす60年代の人々の暮らし、貧しい生活をする人々の豊かなドラマ性。なんとも救いのないスラムの人々の様子をコミカルか
つ悲劇的に描く。暮らしは貧しく人間的にも弱い人々だが世俗で生きる>>続きを読む
前作(GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊)主人公の草薙が電脳世界に溶け込んでから3年後。ロクスソルス社製のセクサロイドが使用者を殺害
する事件が起こる。事件解決のためバトーは現実と電>>続きを読む
現実の自分、アイドルの自分、女優の自分、インターネット上の自分。
様々な自己が存在し、それが他者に認識される事で様々な自分が形成される。
様々な自己が存在する事で自分自身が何であるのかわからなくな>>続きを読む
アメリカ様を崇拝して近代都市計画を進めた日本だが、一方アメリカ国内では都市に関する様々な議論がなされて何を目指し何が大切であるのか重厚な議論がなされていた。敗戦によりこれまでの全ての価値観の一新を迫ら>>続きを読む