夢

東京物語の夢のレビュー・感想・評価

東京物語(1953年製作の映画)
5.0
人間っていうものが描かれていた。

両親のおかげで自分が生きているのに、なぜ疎ましくなったりするのだろうか。
子供たちに邪険にされっぱなしの父親と母親がすごく可哀想だった。それなのに二人ともそんな子供たちを穏やかに受け止めていて、それが余計に辛かった。
でもそんな中、戦死した次男の嫁で他人の紀子の優しさや、紀子が二人を本当の両親のように接する姿がとても眩しかった。

人生は嫌なことばかりだけど、それでも生きようと思わさせてくれる素晴らしい映画だった。
夢