しろ

東京物語のしろのネタバレレビュー・内容・結末

東京物語(1953年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

私も社会人になりたての時、大好きなおばあちゃんと毎週末電話をしていたのに自分の生活でいっぱいいっぱいでだんだん疎遠になってしまったことを今までずっと悔いていた。

立場は違うけどやっぱり寂しかっただろうなぁと思う。


以下引用メモ(備忘録用)
主人公の老夫婦が東京に住む息子や娘たちを訪問して、多少は子供たちに失望しながらも、それを「いい方だ」と思って、いわば「諦念」に生きることを内容としたもの。
それを「子供たちに裏切られた」とか「子供たちから見捨てられた」内容の映画と言ってしまっては、少し言い過ぎであろう。

人は悪気があって、両親をやっかい扱いしているのではなく、だんだんと年をとっていくと、それぞれの生活を優先させざるをえなくなるために、誰もがなる。

誰もが体験するこのようなことが、この映画の端々に表現されているので、この映画は人々の共感を呼んで、60年以上経った現在でも、注目されている。

まさに今日の「核家族」と「高齢化社会」という問題を先取りしている作品とも言え、その内容が時代と国を越えて普遍的なテーマとなっているところに、不朽の名画として世界的に評価の高い作品であり続ける理由があるのであろう。
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