masatoshi

東京物語のmasatoshiのレビュー・感想・評価

東京物語(1953年製作の映画)
4.1
尾道に暮らす老夫婦は東京に住む子供たちの元を訪れた。しかし、彼らは自分の生活を優先するあまり両親をないがしろにする。そんな中、亡くなった息子の妻、紀子さんだけが母に親切だった。

”いやー、ありがとう”

親と子供の関係性の変化、という普遍的なテーマを描いた作品。

淡々と物語が進むので優しい雰囲気かと思いきや、両親を気にかけるどころか厄介者扱いする様が恐ろしいほどリアル。
散々お世話になった両親に興味がなくなるのは自然なことだが、本作を観てからでは考え方が変わる。
産みの親より育ての親という言葉があるが、子に対しても同じことが言えるのだろう。
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