ホシアイリーン

東京物語のホシアイリーンのネタバレレビュー・内容・結末

東京物語(1953年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

ようやくみた
終始、景色や話し方、女性の男性に対する接し方、服装や髪型などから、違う時代の物語を小津安二郎さながらの静的なカットで表現していて、戦後の空気感の独特のアウトプットを楽しんでいたが、お母さんが亡くなった途端、そんな呑気な感想は抱けなくなった。急に、とんでもないリアルが訪れた。家族が亡くなると、きっと、どんな時代でもこんなふうになる。
監督のすさまじい洞察力のなせる技だと思った。
紀子の人生を思うと、胸が締め付けられた。誰にでも優しい、悲しみを背負ったうつくしい人だと思った。末の妹は、夏休みになったら是非紀子のところに遊びに行って欲しいと切に願う。