mogurantes

東京物語のmogurantesのレビュー・感想・評価

東京物語(1953年製作の映画)
4.9
『男はつらいよ』の『散歩先生』こと東野英治郎さんが出演しているのを知り、子育ての隙間に鑑賞。

全体を通して物哀しくて、息子たちとのやりとりも切なくなる話。

だけど、見終わった後は不思議な清涼感もありつつ、現代の家族のつながりというものについて深く考えさせられる話。

映画の構成としてもよくできていて、1953年の作品にしては素敵なセンスがあり、非常にテンポが良い。

人々や風景の情感や間を大事にしていて、人物の配置と設定、動かし方が上手い。

なぜ、この作品が高く評価されていたのかがわかるような気がする。

それにしても、古くても一軒家に住んでいて、なかなか会えないとしても子供や孫がいて、年金や医療費、食費のことについて悩まずに田舎で暮らしてられるというのは今となっては幸せな方だなぁ。

補足: 鑑賞開始して間も無くは人物の声がとても聞き取りづらく感じるが、聞いてればそのうち聞き取れるようになる。
mogurantes

mogurantes