ふろいと

東京物語のふろいとのレビュー・感想・評価

東京物語(1953年製作の映画)
4.2
[どうやって撮ってるの?!]

「小津安二郎の『東京物語』が一番好きかもしれない」と私がよく通う喫茶店のマスターがそう話すので、なんとなく借りた。小津安二郎て名前はよく聞くけど、最初ずっと安二郎を"あんじろう"て思ってたんよね笑笑
何のあらすじも知らず観てたので、冒頭の23分までなんやえらい退屈やなぁと思って途中でテレビ消して寝ちゃったんよね、、
で翌朝目が覚めて、も一回みようとと思い再鑑賞。
だんだん観てきてゾワゾワってきたのだけど、小津のカメラワークというかカメラポジション?がとても綺麗。つまらない表現をすると本当に一枚の写真をみているかのよう。どうやってるのあれ?
原節子と笠智衆の最後の会話のやりとりがこの作品内で一番感情が出ていて原節子の「私、ズルいんです」笠智衆「いやぁ、君は正直だよ」の掛け合いがなんか滲みる。

軽くwikiみてみたけど、「小津調」ていうのね。画面細部にわたって計算されてて、役者にも完璧な台詞を用意してるみたいね。最初に退屈したの少し分かったかも。綺麗すぎて面白くないんよね、、もう少し生活の中の汚さがあったらいいんだけどなぁと思いつつも、それでも面白いです!
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