スギノイチ

多羅尾伴内のスギノイチのレビュー・感想・評価

多羅尾伴内(1978年製作の映画)
3.5
チロヌプカムイの仮面をかぶった怪人が殺人を繰り返すのだが、結構怖い。
世間一般からするとマヌケな仮面に見えるかもしれないが、仮面恐怖症の俺としてはこれでもかなりきつい。
中盤で、アイドルがワイヤーで胴体真っ二つにされるシーンは小さい頃に観れば卒倒モノだろう。
回想では暴走車に乗る若者が鬼の面をかぶっている。これも不気味。
あくまで心象風景的なビジュアル演出なのだろうが、それにしたってモロに仮面をかぶせるとは…
『サスペリア』なんかもそうだが、チープな殺害シーンが逆に不気味さを増幅する事があるのだ。
ゴアとしての恐怖と、人形系の恐怖、2つが一気に来るのでたまらない。
バカ映画として観始めたら、結構びっくりさせられた作品だった。
スギノイチ

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