多羅尾伴内の作品情報・感想・評価

多羅尾伴内1978年製作の映画)

製作国:

上映時間:104分

ジャンル:

3.7

「多羅尾伴内」に投稿された感想・評価

変な映画だと思う。全くもって変な映画だ。
小林旭が七変化していくんだけど、いまいちずっと小林旭で笑ってしまう。でもそれでいい。小林旭なんだもの。歌もうたうし。アクション多め。サービス満点に悪に挑んでいく。どうしたってB級感は否めない。けどそれでいい。小林旭はこういう映画が似合う。宍戸錠とか小林旭はね、こういうのがいい。
悪役の池辺良、名優だ名優だとは聞いていたけれど、しっかり見たのは初めてだったかもしれない。そんなにはまらなかったかな。端正で。
成田三樹夫は相変わらずふざけていて良かった。財津一郎も楽しい。

ラストの演出。まるで歌舞伎のようで、おい今撃て、殺せるやないか、と思ってしまうのはご愛敬。決めセリフをあれだけの間を以てネットリと吐ける役者は今はいないと思う。見応え。

アイドル真っ二つのシーンだけでも見る価値あると思う。
元々片岡千恵蔵の当り役で、小林旭でシリーズ化にしようとして失敗。
この作品は、当時話題になって人気あったと記憶してます。

プロ野球のスター選手が、試合中(後楽園球場)に急死。それが殺されたと判明し、犯人を捜していくと次々と死人が。病院のオーナーの息子が事件の鍵で、北海道のある事が・・。

多羅尾伴内を小林旭が演じているのですが、小林旭も若い頃ほど動けず、アクションの吹替えが興ざめでした。

でも、当時のヤクザもののスターが勢揃いで、歌手も全盛期の八代亜紀に若い頃のアン・ルイスに、フォーリーブス時代の江木俊夫と豪華!

見せ場として、アイドルが公演中に中吊りで胴体真っ二つ!女性秘書(夏樹陽子)が、ナタで顔面かち割り!

とにかく忙しい内容で、ストーリーが解りにくいのと、小林旭のセリフが聞き取りにくい印象の作品です。

小ネタで、警官役で水野晴郎を確認しました。
ピピン

ピピンの感想・評価

5.0
子供の頃に友達の母に連れられて観たのだがなんの映画かずっと判らないままだった。
映画のテイストから明智小五郎だと思ってた。
やっと多羅尾伴内だと分かって早速購入。
当時、宙吊りのシーンがトラウマになる程怖かった。
今見るとチャチくて笑ってしまうのだがとにかく最高にくだらなくて最高に面白い!
大満足!
則文監督の過剰サービスで吐くほど面白い。殺人が起こるたびに新聞社の輪転機が回るの大好き。プロ野球選手の殺人事件から、アイドルが吊るされたり、夏樹陽子サマが斧で脳天をかち割られたり、気がついたら舞台はアイヌの郷へ。アイヌのババアは当然のように原泉。話が全然頭に入ってこなかったのでまたみないとならない。
アイドル歌手が宙吊りになりワイヤーで胴体まっぷたつになる所まで見せてくれるアルジェントな描写が嬉しい。
チロヌプカムイの仮面をかぶった怪人が殺人を繰り返すのだが、結構怖い。
世間一般からするとマヌケな仮面に見えるかもしれないが、仮面恐怖症の俺としてはこれでもかなりきつい。
中盤で、アイドルがワイヤーで胴体真っ二つにされるシーンは小さい頃に観れば卒倒モノだろう。
回想では暴走車に乗る若者が鬼の面をかぶっている。これも不気味。
あくまで心象風景的なビジュアル演出なのだろうが、それにしたってモロに仮面をかぶせるとは…
『サスペリア』なんかもそうだが、チープな殺害シーンが逆に不気味さを増幅する事があるのだ。
ゴアとしての恐怖と、人形系の恐怖、2つが一気に来るのでたまらない。
バカ映画として観始めたら、結構びっくりさせられた作品だった。
フミオ

フミオの感想・評価

5.0
まず多羅尾伴内て名前が素敵

何かのきっかけで観たんだが、続編もあるのか!

なんかあれよ、短時間にハチャメチャ盛り込まれとる極上エンターテイメントたいね(heart)
野球場、大観衆が見守る中で選手が殺される。居合わせた多羅尾探偵「観客の写真を撮れ!」とカメラマンに指示をする。現像した写真には、1人背を向けて球場を去る男が!怪しい…
警察に説明し男の部屋へ。そこには凶器と男の死体が。コイツが犯人だっ!と喜ぶ警察。しかし、名探偵は「怪しい…」

ネタバレ?大丈夫です。ここまでで9分30秒くらいだから…もう展開が早い早い。
八代亜紀さん、旭兄貴の歌も有るし、名探偵の七変化、後半はアルジェント真っ青な惨劇で登場人物が死にまくるしサービス満点。
ラストは決め台詞で名探偵がキメてくれます。
試合中に発生したプロ野球選手殺人事件の真相を究明するべく、私立探偵の多羅尾伴内(たらおばんない)が捜査に乗り出す。ベテランから若手まで、そうそうたる面々が勢揃いしている痛快娯楽映画。戦後から続く、人気シリーズの小林旭版。

「夏樹陽子がアイヌの女性を熱演!」というのが売り文句のひとつになっているけれど、その情報が謎解きのネタバレと直結しているのが辛いところ。(核心部分ではないけれど)

だが、たとえ謎解き要素が薄まったとしても、役者陣の演技合戦、場の移動の多さ、対権力者闘争といった、あらゆる要素が幾重にも織り込まれているため、飽きることはない。

本作の面白さは、すべて鈴木則文監督の手腕による、「お祭り感覚」の賜物といえる。何でもありの、オーバージャンル映画としての面白さ。ここにすべてが集約されている。

惜しむらく点は、女優のおっぱいサービスがないところか。(三崎奈美のブラジャー露出のみ)