ブラックユーモアホフマン

まひるのほしのブラックユーモアホフマンのレビュー・感想・評価

まひるのほし(1999年製作の映画)
3.7
面白かったんだが、この映画を面白いと思うのって、この映画に出演しているアーティストたちのことを自分とは”違う”と思ってるからじゃないかと、思ってしまった。

そもそも人間はみんな違うんだけど、それはつまりみんな同じということで、ということはこの映画に出演しているアーティストたちも自分と何も違わないので、だとすると別にこの映画って凡庸と言えば凡庸なのではないか。

しかし芸術ってどこから生まれてくるんだろう、芸術ってなんだろう、ということを考える上では面白かった。

この映画の中に出てくる表現の形は、心と手の距離が近くてすごくピュアなものだけど、映画はなかなかそういう風には作れない。

頭に依る部分がどうしても大きくなっちゃうけど、でもやはりそれぞれの監督やスタッフやキャストには意識的にせよ無意識にせよ、意図や理屈はないけど心がどうしてもこうしたいと叫んでいる!ということがきっとあって、それは映画にも滲み出てしまうものだと思う。

そしてそれがたぶん個性とか作家性みたいなもので、映画にも宿る純粋な芸術性なんじゃないかと考えたりした。

陽水の曲かかるのがカッコいい!!

【一番好きなシーン】
・3連「逗子海水浴場」
・「また明るい気持ちで」→失敗にも全くへこたれない!