のんのん

活きるののんのんのレビュー・感想・評価

活きる(1994年製作の映画)
4.5
覇王別姫のおかげで思い出したので。
これまたえらく心に残る映画。

この映画のコンリーもとっても素敵。
素敵と言っても戦争、文化大革命のお話しなので、綺麗な支那服着ているわけではない。

支那服、、、って、昔、叔母が言っていた。支那竹はわたしが子供のころ、そう呼ぶ人も普通にいたような。支那って日本が勝手に呼んでいたのでした?

歴史は難しいが、どの映画を観ても、どんな国でも一般庶民は同じと思いますわよね。アメリカも中国も日本もね。ポーランドなどもね。だって、ただ、家族と普通に暮らしたいだけなのだもの。

ワンスアポンアタイムインアメリカのアヘン窟でも影絵を楽しむ人々がいました。この映画も影絵が美しく描かれている。中国の影絵、この辺りの芸術はさすがに歴史の古い国だなぁと感じます。京劇と同じく音楽もね。

戦地でも影絵を披露したりする。そして終戦。そして色々あってからの、何故か文化大革命へ。日本人には受け入れられない革命へ。

日本軍も酷かっただろうが、太平洋戦争後の中国も本当に悲しいなぁ。

映画では、内戦から文革あたりの、影絵の夫とコンリー家族のことが描かれている。娘と息子。涙無しでは観られない。

でもチラホラ微笑ましいところもありますの。微笑ましいけど、その奥では毛沢東がもっと微笑んでいますのよー。おっかないなぁ、もう。

それにしても女優って凄いなぁ。コンリーの夫役もとても良い俳優だなぁ。

活きる。原題は活着。な、なんとwikiによると、中国では上映禁止らしい。おっかないなぁ、もう。
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