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モディリアーニ 真実の愛のカントのレビュー・感想・評価

モディリアーニ 真実の愛(2004年製作の映画)
2.9
2015年11月9日、クリスティーズで210億円の美術品歴代2位の高額落札が有った。
それはモディリアーニの「横たわる裸婦」

本作は35歳で夭逝したエコール・ド・パリの画家モディリアーニ(モディ)と、最愛の人ジャンヌとの恋の軌跡を描く。

パブロ・ピカソとガツガツいがみ合うモディ。
ピカソは売れっこ。モディは売れない画家。

モーリス・ユトリロ、
ディエゴ・リベラ(フリーダ・カーロの旦那)
スーチン、モディ、
数人で豚の生肉を盗みに行く貧乏人。
生肉は食べる為じゃない。
描くモチーフの為。

モディの恋人ジャンヌは、モディの絵が売れる様にピカソの展覧会にモディの作品も置いて!と頼みこむ。
その為にピカソが出した条件は、ジャンヌに俺のモデルになれ、と。
※ピカソは、すごーく嫌な奴を演じているが実際、当時のピカソは大物で、モディは小物。

モディは肺結核を患っていた。咳が出ないようにと酒を呷(アオ)るモディ。

そんなモディに期待する人も居た。
名士のガートルード・スタイン女史。
※ウディ・アレンの「ミッドナイト・イン・パリ」でスタイン女史を演じたのは私の愛するキャシー・ベイツだったが、本作の女優さんの方が本物のガートルード・スタイン女史に似てる。

ピカソの個展で、更にいがみ合う2人。ピカソはモディの卑近な考えを正す為、モディを連れて巨匠ルノアールを訪ねる。

ルノアールの言葉に得る物が有ったのか、そこからモディの快進撃が始まる!
※本作は伝記と言いつつ、残念ながらフィクションが多い。

画商主催の共同展覧会で、ピカソとモディの直接対決。
その他の出品者はドラン、スーチン、キスリング、ディエゴ、ユトリロなど。
※ここにレオナール・フジタが入ってないのが痛い。

展覧会で、最高の評価を得るのは、果たして誰か!
※肝心の!競演した作品群の出来上がり具合が目を覆いたくなるような劣悪な出来。美術スタッフは屑揃いか?フィクションにも程がある!

冒頭、美術品歴代2位の高額がモディリアーニと紹介したが…
今年5月、歴代1位の最高額で落札された絵を描いたのは、誰あろうパブロ・ピカソ。
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