matchypotter

ポリス・ストーリー3のmatchypotterのレビュー・感想・評価

ポリス・ストーリー3(1992年製作の映画)
3.7
《ご長寿の映画》Part.Ⅲ、Vol.11。

『ポリス•ストーリー』、さぁどんどんいこう。シリーズ3作目。
サブタイトルが“超級警察”、つまり、“スーパーコップ”。

危険極まりない麻薬組織への潜入捜査。しかも、中国側の当局からの要請。
そして、その要請は「その任務に適した警官、“スーパーコップ”を任命せよ」。

ということで、いつもの上司から、いつものジャッキー、チャン刑事に、と。

「でも、危険すぎるから、今回ばかりはやめとけ、やめとけ」がもはやフリにしか見えない展開でなんやかんやでやるっきゃないんでしょ感で単身で乗り込む中国への潜入捜査。

その着任先にいた相棒、ミシェルヨー、きた、ミシェルヨー、若い。最近だと『エブエブ』のミシェルヨー。

動ける香港女性アクションスター。
ジャッキーとミシェルの2大巨塔がタッグを組んで立ち向かう麻薬組織への潜入捜査。

ここまでの2作とスケールの違いを見せつける。
何でか香港の街を守る庶民的武闘派デカが、国家を揺るがす組織へ国を跨いで潜入捜査官に。

もはや、銃撃戦やカンフー強めの組み手や、ショッピングモールや市街地での格闘スタントアクションレベルを超える。
途中、ど田舎の村落での取引みたいなシーンはもう『ランボー』『コマンドー』みたいな戦争並みの白兵戦の様相に。

そんな中、ジャッキーとミシェルは2人でドタバタしながら度重なる窮地に陥るが、この安定感。
圧倒的な戦禍の中、この2人の手際の良さ、もはや一介の警察官の技量を優に超えてる。

まるでS.W.A.T的な超エリートで屈指の訓練を潜り抜けてきた特殊部隊の隊員レベルの活躍。
まさに、まさに、“スーパーコップ”だった。間違いない。

今回はいつもの彼女メイにも訓練合宿と偽って中国に潜入捜査。だから今回は彼女は不在パターンかと思ったら、、、おや。
やっぱりこのメイがいないとこのシリーズは完全に格好がつかない。

この2人の関係がどさくさ紛れて騒ぎをデカくしたりするが、この2人の信頼関係。特にメイのさり気なく献身的にサポートする姿勢と、それを守らんとするチャンの絆。

笑いあり、騒ぎあり、ほのぼのあり、信頼ありの関係性が少し羨ましく思えたりもする良い関係。

私生活からの“相棒”メイと、捜査としての“相棒”ミシェルヨー。

前作からおそらく何倍もスケールアップしたロケーションと捜査規模と、この美しく気高く活発な2人の女性が彩りを加える。

香港映画からハリウッドのアクション映画クラスにレベルアップしたシリーズ3作目。
もちろんジャッキー流の決死のアイデアスタントや格闘アクションも健在。

お馴染みのエンドロールでミシェルヨーの奮闘も観れるが、この人、やっぱりスゴい。ジャッキーと一緒に色々やれちゃう度胸。もはや俳優の域を超えてる。

改めてこれらの歴史を超えてきた『エブエブ』の彼女にすら敬意を表したくなる見事な気迫と腕前。あっぱれ、ミシェル。

個人的にはあのメガネの所長がいかにもな所長に代わってたのがちょっと寂しい。チェンの破天荒さが理由でクビになったか左遷されたのかな。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
TSUTAYA DISCAS運営の映画コミュニティサイト「Discover us」にて同アカウント名でコラムニストをさせて頂くことになりました。
https://community.discas.net/announcements/ib1wyncr43idknqm
別視点で色々映画について書いていこうと思います!ご興味ある方は是非お待ちしております!
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


F:2078
M:3773
matchypotter

matchypotter