ジャッキー生誕祭前夜祭としてリブートレビュー🔥
90年代ジャッキー作品でも、取り分け完成度が高い作品！『ポリス・ストーリー』シリーズ第3弾！ジャッキー・チェン、ミシェール・ヨー、マギー・チャン主演、監督はスタンリー・トン！
前作で麻薬組織を壊滅したチェン刑事。そんな彼の元に新たな任務が課せられる。東南アジア最大の麻薬王チャイバへの潜入捜査。
中国公安のヤン部長と共に、兄妹として身分を偽り潜入捜査を始めるが...。
人気シリーズの第3弾で、今回は新鋭のスタンリー・トンに監督をバトンタッチ。香港オールロケだった前作までの作風が変わり、より大きなスケールの超大作に！
今回は、マレーシアや中国大陸でのロケを敢行！大陸の強制労働キャンプや、マレーシアのクアラルンプールでのロケがすごい効果的になっています🎬
『カンフー・ハッスル』でお馴染みのユン・ワーとの収容所からの逃亡劇は見事で、トロッコチェイスや高速空中ブランコなど、掴みはOK！
その後も、タイ国境の麻薬市場ゴールデン・トライアングルの大銃撃戦は、ジャッキー映画史上に残る迫力で、もはや『ランボー』を超える仕上がりになっています。
この銃撃戦は、おそらくチョウ・ユンファの最近作『プロジェクト・グーテンベルグ』へと継承されたシーンだと思います🤔
相変わらずのドジっ子メイこと、マギー・チャンは、ジャッキー&ミシェールがせっかく麻薬王チャイバの信頼を得て、組織への潜入捜査がうまくいってたのに、打ち壊しにしてしまい、マギーが誘拐されてしまうと言う、度を越したドジっぷり！
また、あのおとぼけおじさん、タン・ピョウもジャッキーのお母さんの役として、囮捜査現場に出陣！
若干認知症のおばあちゃんを大熱演。
危機一髪なオッパイびろーん！が最高にcool!!
終盤は、クアラルンプール市内を全面封鎖した、チャイバ一味とのド派手なカーチェイスに、ジャッキーはヘリにぶら下がりで、クアラルンプールの市中引きずり回し、クライマックスは貨物列車での死闘！と全編アクションシーンのつるべ打ちで、これぞ香港映画史上に残るアクション超大作！🎥
特にジャッキーが、ビルからヘリにジャンプするシーンは、あまりにも危険すぎる為、本来はスタントマンがやる筈だったんだけど、あまりにも観衆が集まって来てしまい、監督のスタンリー・トンの説得により、ヘリ引きずり回しのシーンは殆どジャッキー自身が演じているそうです。
今作から、スタンリー・トンとのコンビを結成し、最近作の『カンフー・ヨガ』や『プロジェクトV』でもコンビを組んでいますね。
スタンリー・トン監督は、今作でブレイクを果たして、藤原紀香主演の『SPY N』やレスリー・ニールセン主演の『ミスター・マグー』なども監督してます。
ジャッキーとは8作もコラボ作品があります。
特に今作は、スタンリー・トンの演出が冴えており、今までのジャッキー映画にあった余計なおふざけを全て排除し、全編緊迫感あふれるサスペンスフルで、濃厚な96分間に仕上げ、テンポの良さとシリアスなストーリーで、数あるジャッキー映画でも上位にランキングさせたい作品に！
公開当時中学生だったんですが、今は無き横浜東宝会館の劇場で2回鑑賞しました🤣
元々は、巨匠ジョニー・トーが監督する予定だったとか。1992年頃ジョニー・トーとは、『香港愛情故事』と言う、ジャッキー初の本格ラブストーリーの没企画があったそうです。おそらく『ゴージャス』のルーツとも言える作品かも😉
そして、アクションクイーンとして、『シャン・チー』で熱演を見せた、ミシェール・ヨーの覚醒はすざましい物があり、切れ味鋭いカンフーや、車上での逆立ち、バイクを使った列車へのスーパージャンプなど、ジャッキーが霞む活躍を見せています。
『シャン・チー』を見た人は、まず今作を見てもらいたい！
バイクの免許持って無いのに、ここまでのアクションをやらされたミシェール...。当時の香港映画界の狂気を感じます😅
今作、香港より台湾で取り分け評判が良く、台湾金馬奨にて、ジャッキーが念願の最優秀主演男優賞を獲得しました。さらに、25年近く台湾での中国語映画歴代興行収入記録を、死守したくらいメガヒット！！
ラストの「1997年には同じ中国人だ」と言うセリフが、今になると何とも複雑な気分になります...。『ポリス・ストーリー／レジェンド』ではジャッキー自身が中国公安の役を演じることに。
ちなみに、タランティーノのオールタイムベスト20に選出された作品で、タラちゃんの香港映画への偏愛っぷりが伝わりますね(タラちゃんはどちらかと言うと、ショーブラの70年代モノがお好き😭
そして、いよいよ明日香港映画見ようね会特別企画！成龍生誕祭2024！
課題作品:『WHO AM I？』
開催日時:4/7 19-24時
何卒よろしくお願いします🥺
