みおこし

ニューヨーク、アイラブユーのみおこしのレビュー・感想・評価

3.7
『パリ、ジュテーム』に続いて、ニューヨークを舞台に様々な監督とキャストが参加したオムニバス作品。

海外旅行に行けないこの鬱憤を見事に晴らしてくれる素敵な映像の数々に癒されました。あの生き生きとした街ニューヨーク、いつかまた訪問できる日がそう遠くはないことを祈るばかりです...。
さまざまな人種や国籍、宗教観の人々が暮らすニューヨーク。そんな大都市を題材に、岩井俊二、チアン・ウェン、ブレット・ラトナー、イヴァン・アタル、更にはナタリー・ポートマンまで、実に多国籍な監督陣がそれぞれの形で物語を紡ぎ出しています。1本が5分くらいの構成なのですごく見やすいし、5番街、チャイナタウン、セントラルパークなど、とにかくニューヨークのあらゆる名所を舞台にしているので、まるでお散歩気分で楽しめる作品です。

どのエピソードもクスリとなったり、ホロリとなったり、監督やキャストそれぞれの特色があったけれど、個人的に一番好きだったのはインド出身のミーラー・ナーイル監督による第2話。ユダヤ教徒との結婚を控える花嫁(この作品はナタリー・ポートマンが女優として参加)と、ジャイナ教の宝石商(惜しくも昨年亡くなったイルファン・カーン)が、宗教を乗り越えて心を通わせるエピソードで、まさにニューヨークという街でだからこそ描ける素敵なお話でした。
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