ちんねん

少女ムシェットのちんねんのレビュー・感想・評価

少女ムシェット(1967年製作の映画)
3.8
終わった後は虚脱感のような物を感じたが、
やっぱりバルタザールに続きなんか後味残るような。



受難。
難を受け続ける。四面楚歌で狙われるうさぎのように。

レイプされて帰ってきてからの家でのシーンの音がすごい。立地の悪さゆえか絶えず聞こえる車の騒音、男に引っかかって生み残された赤ん坊のノイジーな鳴き声。 母に相談しようにも、立地・命運がもたらすノイズが尽く希望を引き裂く。

泥でぐちゃぐちゃ。酒でびちゃびちゃ。失神してあわあわ。それを必死で踏みつけたり、拭き取ったりするムシェット。
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