ちゃみろー

カポーティのちゃみろーのレビュー・感想・評価

カポーティ(2005年製作の映画)
3.9
ノンフィクション・ノベルの先駆けとなった「冷血」執筆時のカポーティの苦悩と焦燥を描いた伝記映画。見る前に小説か映画に当たったり、事前にカポーティについて知らないと、流れの中で何が起こっているのかわかりずらい。死刑台のシーンは冷血の映画版と同じ構図を使っていた。ジンライムらしき美しい透明のグラスが画面の中でアクセントになっている。カポーティって鼻持ちならない俗物ってイメージなんだけど、一筋縄ではいかない複雑なキャラクターをフィリップ・シーモア・ホフマンの演技で魅力的に見せている。最後の台詞は氷の槍で心臓をひと突きにされるような鋭利さが出ていたな。
2018.11.4 ザ・シネマ(録画)(字幕)
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