『マネーボール』、『フォックスキャッチャー』の監督ベネット・ミラーのほぼ1作目。この監督は本当に心の深淵になにかを抱え、非合理な感情や行動をする人間を映画の主人公として寄り添って、視聴者が受け入れや…
>>続きを読む実際のカポーティのことは全く知らないが、フィリップ・シーモア・ホフマンの独特の演技は称賛に値することは間違いない。映画全体の雰囲気と映像のトーンも抜群に合っていた。マイナス点としては、冷血を執筆して…
>>続きを読む1959年11月、アメリカのカンザス州で実際に起きた一家殺人事件を基に、トルーマン・カポーティがノンフィクション・ノベルの傑作『冷血』を取材し書き上げるまでを中心に描いた伝記映画。殺人者が冷血なのか…
>>続きを読む主人公の声と仕草のオカマ臭い気色悪さが、演技というより役者の素がこうなのかもしれないとさえ感じたほど凄みがあった。
けど、それが110分眺めて楽しい物とは僕には全く感じられませんでした。
役者の動き…
正直初めの1時間30分つまらないと思っていた。
この映画は起承転結がわかりづらいというかは遅い。
だから後半は期待せず、惰性で見てた。
惰性で見ていたはずなのに、最後の30分彼から目が離せなかっ…
「同じ家にいたのに彼は裏口から出て、私は表から出た」
一家を惨殺した真犯人の一人にシンパシーを感じたカポーティが傑作と言われる【冷血】を書き上げるまでの物語。
犯人と「無二の親友」とまで思わせ…
2ヶ月前に『アラバマ物語』を観た。少女時代のネルの聡明さが、本作の作家として成功したネルの大人の女性としての凛々しさ、強さとつながっていた。アラバマ物語にも登場する少年時代のカポーティもいい味出して…
>>続きを読む「小説のための現実」でもあり同時に「現実のための小説」でもある。そんな葛藤の後ではもう、単なる「フィクション」なんか書けない。『冷血』が後の未完小説『叶えられた祈り』の接続点になっていることがよくわ…
>>続きを読む普通に映画としての面白味はゼロに近い。さらにはトルーマン・カポーティ自身の人間も今いち掴み所がない。
だが重要なのはなぜこうも傲慢な男にどんどん引き付けられるのかだ。
ノンフィクション「冷血」が書…