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にっぽん実話(スキャンダル)時代のmiのレビュー・感想・評価

3.7
雑誌を売るためならなんでもするという、昨今の風潮にも通ずるテーマの作品。

ビジネス雑誌の売れ行きが悪く編集長が変わるや否や、俗悪な雑誌をつくれ!と、ものすごい勢いで汚い言葉をまくし立てる高島忠夫がゲスの極みすぎて清々しい。
「煙のないところには、どんどん火をつけて煙を立たせればいい!」
裏で社員たちをドブネズミと揶揄し、表も裏もギトギトのクソ野郎っぷり。
社員たちの魂の売りっぷりも素晴らしい。
デタラメ、盗聴、美人局、脅迫なんでもござれ。
下世話な話が好きな自分にとっては良かった。

当時のマスコミへの批判精神があるとは到底思えないぐらいのエンタメ作品。

文春とかフライデーとか東スポの記者には是非鑑賞して、自分たちがどういうことをしているか目の当たりにしてほしい。

ただ終わり方がすごく微妙だった。

未ソフト化というのがもったいない。
日本映画専門チャンネルで今月観れます。
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