映画女優のよしおスタンダードのレビュー・感想・評価

No.4136

市川崑監督が、結局、田中絹代のなにを伝えたかったのか、よくわからない。

田中絹代の半生のダイジェストにすらなっておらず、

無二の大女優・田中絹代を、「女」田中絹代として捉えようとしてる時点で、もう古い。見るに堪えない・・・。

あと、時代に応じて、田中の周辺の人々や監督たちは相応に年を取っているのに、

見た目に変化が現れない（老け役ができない）吉永小百合は、完全にミスキャストである。

この映画は、「老けていかなければ」成立しないのである。