有頂天ホテル以前の三谷作品を観たのはこれが実は初めて。
好きだなぁこの世界観。
思わずくすっと笑ってしまう様な細部は相変わらず、力が抜けた何気ないシーンの中にこそハッとさせられる様な真理を埋め込んでくるあたりがほんとに上手い。
何かいいものを作ろうとするときに、こだわりが強い人が集まるとどうしてもぶつかり合う。その時に、最初からぶつからない様に妥協してしまうかぶつかった上で相手のいいところをなんとか見つけて落とし所を見つけていくか、これって全然違うよね。
そこで化学反応が起きるからこそ素晴らしいものが生まれるという過程を、この映画にはたっぷり、そして暖かく見せてもらいました。