このレビューはネタバレを含みます
今日はレスリーが亡くなって20年。
今日明日とル・シネマで上映する『流星』、チケットが取れたので観てきました。
香港で働く敏腕証券アナリストのウェイは、株価大暴落のあおりを受けて失業し付き合っていた彼女にも見放されてしまう。何もかも失い絶望のさなかにいるウェイは赤ん坊が捨てられているのを発見する。「金持ちに拾われて」というメモとともに捨てられていた赤ん坊を一度は置き去りにするものの、大雨が降りだしウェイは慌てて赤ん坊の元へ走るのだった――。
そもそもこの映画、アジア金融危機の影響を打破すべく映画人がノーギャラで作品に参加するプロジェクト一環で製作されたそう。
そもそもそういった取り組みに参加する時点で素晴らしいけど、レスリーは現場に早く来ては、ミン役のエリクソン・イップ君と遊んでいたらしい。
劇中のウェイとミンは本当の親子のように、演技抜きにして楽しそうだった。心の底から笑っている感じ。
レスリーの人の良さが滲み出てます。
ご近所さんのランさん、警官のルン(ティ・ロン)をはじめ、街の人に囲まれてウェイとミンは父子で二人暮らしをするのですが、みんなこの親子のこと好きなんだろうなというのが伝わってきました。
1番感動したシーン。
ルンがパトロール中に火遊びをしている子供たちを見つけ「もっと遊ぶのに良いものがあるだろう」と子供の1人が持っていたヨーヨーを借ります。
そこから「犬の散歩」とか(名前忘れたけど)超絶技巧を繰り出すんですよ!
あれはちゃんとご本人がやっているはずなのですが、何故にそんなヨーヨーが上手いのでしょう、ティ・ロンは…?笑笑
証券会社自体の良き同僚役でラム・カートン、トラック運転手役でトン・ワイが出ていました。
ランさんが亡くなって悲しみに暮れるルンに、ウェイが「明日はまた来るんだから」と声を掛けるシーン。セリフと現実が重なって切なくなりました。
今日はレスリー作品をいくつか観て、締めは大好きな『挽歌』を観ます。
Bunkamuraル・シネマで鑑賞