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木と市長と文化会館/または七つの偶然のsasaのレビュー・感想・評価

3.8
ロメールには珍しく政治的題材。なんとなくゴダールをイメージするが、やはり流石ロメール、人間が生きている!

役者が監督の思想を表現させられているようなゴダール作品とは違い、市長、ジャーナリスト、農家、それぞれが自身の言葉を喋っているようで、ドキュメンタリーなのではないかと錯覚する。市が市として確かに存在しているのだと感じる。

どの大人よりも賢い少女は本作にも登場。代名詞ともいえる恋愛劇から外れているからこそ、特徴がはっきり分かるのが面白い。
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