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木と市長と文化会館/または七つの偶然のmikuのレビュー・感想・評価

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お得意の愛だの恋だのは封印しても、都会か郊外かというテーマは健在。そして相変わらずの会話の洪水。自分の政治的立場のためだけに田舎に文化施設を作るだなんて、今日のわが国でも起こりうる悪しき行政。立場の異なる人たちが討論を重ねても、互いの意見を聞きながら、理性的に意見し、ただ野次や罵声を浴びせるのではないところが美しい。政治へ痛烈に批判しつつこれだけ洒落た作品にしちゃうあたり感服です。市長が10歳の女の子にムキになりやり込められるのが最大に滑稽。気がついたら大団円シリーズ。
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