えな

西部戦線異状なしのえなのレビュー・感想・評価

西部戦線異状なし(1930年製作の映画)
4.4
コメディかと思い軽い気持ちで観はじめた。前半は軽快なのだけれど生々しいほどの戦場と兵士たちの心理をどんどん描いていて気づいたら心を鷲掴みにされてた。戦闘シーンはどうやって撮ったのかと思うほど迫力があり2020年代に描かれたいくつかの戦闘シーンよりずっと見ごたえある。
公開された1930年はまだ戦後まもない。帰還兵たちはこれをどんな気持ちで観たんだろう。軽い口調で真理を語る台詞がたくさんあった。小さな伏線がありいくつもの物語を繋げているのもうまい。兵士が「みんな戦争が嫌なのにいつのまにか戦争になる」と言ってた。「100年以上前の西部戦線はこんなだったのか」と思いたいのに、現代の問題が描かれている問題に近くて人ごとに思えず不安になる。
でっかいウインナーやハムはおいしそうだった。
えな

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