こぅ

ビバ!マリアのこぅのレビュー・感想・評価

ビバ!マリア(1965年製作の映画)
3.9
40/'23

ルイ・マル監督による、メキシコ革命動乱期を舞台にした、スラップスティックな【アクション・コメディ】。

カナちんの【地下鉄のザジ】より断然オススメとの事で鑑賞。


父親仕込みのアナーキスト、マリア(ブリジット・バルドー)は、警官に追われながら流れ着いたメキシコの地で旅芸人一座に紛れ込んだところ、折りしも自殺した一座の歌姫の代わりに、マリア(ジャンヌ・モロー)と共にコンビを組まされ、舞台にたつハメに…。


冒頭〜
父と組んだアナーキストの動向、早々に死別し、ひとりぼっちになったお尋ね者BBマリアがメキシコ旅芸人一座に紛れ込む導入部がサクッとテンポ良い。

馬車の屋根で一夜を過ごし、潜入した車内で同名のJMマリアとご対面、たちまち意気投合して、亡き女優の代わり、コンビとなって人気者となり、舞台をこなすロードムービーの趣で、歌とダンスする2人をフューチャーしている、が、
BBは文句なしの小悪魔に対してJMも美しいが、並ぶと、旬を過ぎ若干老けて見える(実際6つ歳上)のは致し方ないか、、
その おフランス2大女優起用 をリスペクトしたのか、パフォーマンスが正直中途半端(お色気は良き)な上に展開に動きも見えずの序盤は多少冗長に感じた。

捕まっていた革命家、フローリーズ(ジョージ・ハミルトン)と再会を果たしたJMマリアの辺りから本題に突入。

そのフローリーズが、生き絶える前の遺言を引き継いだJMマリアが革命(進軍)を誓うリーダーとして立ち上がってからの後半は面白くなる。

どちらかと言うと、
戦闘は、BBマリアのが得意分野なので、最初は文句言いながらもじっとしていられない性分は分かる。

爆発は小さいが、
BBマリアの造った ボム=火薬 がふんだんに使われるのは小気味良い⤴︎

クライマックスは、
ワケアリでWマリアの活躍が見られないのは残念⤵︎ながら、手下のユニークな進軍が見られる。

どうせなら2嬢が拷問される姿も観たかったな⤴︎
(事務所許可下りず⁈)

女性が男勝りで主役、活躍するというのは1つのジャンルを確立しているな。
が、2嬢が革命家リーダーというのは、説得力無さすぎ〜、ご都合主義も目立つが、ユルユルエンタメのコメディなので突っ込み厳禁。

キャリア的に 生真面目なイメージ のルイ監督にしては 結構攻めている のは認めるが、やはり根は真面目だから何となく、今一つ弾けてない、軽く空回り感も否めない印象の仕上がり(贅沢か)

兎に角、
パリジェンヌファッションに身を包んだ爆裂2嬢をフューチャーしたかったのが狙いだろう。

名カメラマン、
アンリ・ドカエ の巧い、美しいカメラも目を見張る。

個人的には、
キャスケット(ハンチング帽)を取り、髪を下ろした瞬間から小悪魔BB嬢(31)ビバ(万歳)!作品だ。
https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcQHxpv0NX4tb49xw0ZHzJx40VptVxjY950Ntg&usqp=CAU
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