こぅ

花咲ける騎士道のこぅのレビュー・感想・評価

花咲ける騎士道(1952年製作の映画)
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クリスチャン=ジャック脚本/監督による、
美男美女の【アドベンチャー・ロマン】。

【1952年第5回カンヌ国際映画祭監督賞受賞】。

【ベルリン国際映画祭 審査員特別賞受賞】。

原題:チューリップのファンファン


ジプシー娘、アデリーヌ(ジーナ・ロロブリジータ)の占いで、「軍人になれば末は王女のお婿様」と予言されたファンファン(ジェラール・フィリップ)。
入隊した彼は王女、アンリエット(シルヴィ・ペライオ)と会う為に城に忍び込むが…。


★脚本
冒頭から始まり、
途中もナレーションが入る構成。
ジャンルと主人公が提示され、テンポ良く導入。
主人公が女とイチャついてる チャラ男 というキャラも早々に分かる。
そのファンファンは、ジプシー娘、アデリーヌの偽占いを信じてしまうおめでたいポジティブ野朗で、そのキャラ故に兵士不足のアキテーヌ連隊に入隊する羽目になる移行もスムーズだ。

偶々、
盗賊から助けたご婦人が、伯爵夫人のポンパドゥールとアンリエット王女で、この時に付けられたニックネームが原題になっている。
見送った直後に王女だったと知り、速攻でトランシュと2人で城侵入を試みる〜
即、捕まって、国王ルイ陛下より絞首刑判決!
陛下は エロ だった!
無駄にダラダラしない脚本。 

ヒロインの絡ませ方/展開がユニーク。
大きく言えば、それぞれ追う者がいる三角関係。
アデリーヌは、早くからずっとファンファンに 片想い というのも特徴。
アデリーヌを想う男、フィエラブラ(四角)がいるのも定番だが、本作では、そこはほぼ機能せず、寧ろ、、

終盤は、
勿論、ヒロイン絡ませた戦いへ。

ファンファンらの行動から敵陣への影響/困惑が生まれる。


クライマックスの白馬vs馬車の追走シークエンス/撮影が見どころ。
ピンチ&チャンスで、ご都合主義&駆け足/雑 でも勢いで何となく纏めちゃうオチはお上手!


★総評/見どころ
キャスティングから本作の着地点は、最初から透け透けだが、道中の展開は中々楽しめる。
変にラヴストのベタベタしたところが1ミリも無い、しっかりアドベンチャー重視 として成立、コミカルでライトな作風も観やすく好感触。

【おフランス最高の 剣戟(けんげき)作品】
と言われているだけあって、刀剣と銃撃 が多めで楽しめる。
ただ、
時代的にか、刀剣の効果音(金属音)の演出無しは、不満。

本命よりサブ/身近に運命の、、って現代でもラヴストの王道パターンの始祖的なものと言える(ラヴストのプロットってパターン少ない)。

少し切り詰めて、90分くらいに収めたら最高だ。

ジーナ嬢は、
本作でもファンの期待に応えるが如き、グラマーを強調(衣装)している。
ジェラールとの共演は、同年2度目。


ビンタレベル★★★〜★☆
こぅ

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