まつこ

幻の光のまつこのレビュー・感想・評価

幻の光(1995年製作の映画)
3.8
喪失と再生。答えを求めてもきっとないんだと思う。吸い込まれるように衝動がそうさせる。いつまでも責めてしまうし、受け入れることなんてできないけど光に包まれていたと思えたら少しは許すことができるのかな。河瀬監督の萌の朱雀よりはハッキリしているから伝わりやすい。喪する人々の行列は少し狙いすぎな気もするけど是枝監督の木々の揺らぎにフォーカスされる画が好き。子供たちが無邪気に走り回るところも好き。鏡台とベビーベッドと赤ではないヤカン。小津を感じ紀子を重ねて見てしまう。
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