遮断される魂。
彷徨うことなく、奥の奥の方に仕舞われて、よく知らない相手と知らない土地で新しい生活をおくる。粛々と。
黒い服を着て凛と立つ、江角マキコが美し過ぎて作りもののようだ。
その立ち姿は、…
能登地震の支援アンコール上映ということだった。、宮本輝原作。突然夫が死んで、能登(輪島)で再婚するのだが、そこで人々の力強さや暖かさに触れて再生する女性を江角マキコが好演している映画。江角マキコは、…
>>続きを読む映像がめちゃくちゃ美しい。序盤は若さの象徴か青色が印象的、そして中盤以降は色彩を抑えてコントラストが印象的な映像になる。タイトルの通り、終始幻を見ているようだった。映るものは全て素朴で古めかしいが、…
>>続きを読むええ陽気に
商業映画一作目でこんなの撮るなんてやっぱすごいな。
すでに子役の使い方が上手いし、今同様しっかりテーマが見えてくる構成。
美しもどこか儚いカットがいっぱい。葬列のシーンすごい。畦道のシ…
輪島支援特別上映で。
再婚した家の人も近所の人も優しいし穏やかな生活やねんけど、どこか死の気配が漂う。みんな真っ黒の服だったり、日本家屋特有の暗さがあったり、何より日本海は絶妙にどんよりした存在感が…
29年前に輪島市で撮影された映画。
失うことで生まれる、この世界で生きる空虚さや苦悶の思いを、素朴で優しい生活と、すべてが静かな佇まいの映像と共に描こうとしている気がした。
登場人物たちはみな黒い服…
映像が良い。静かだけど心にズシンときて、でも変な重さはなく、登場人物たちと確実に何かを共有できたような実感が残る。
前半の尼崎のカメラワークもすごく良い。あの街、あの暮らしの空気まで感じる。その中…