2011/ベルギー/109分
イラクでの話を全編英語で通す違和感はあるけど慣れればダイジョブ。
まぁ、重い話だった。
イラク、サダム・フセインの息子ウダイ・フセインの影武者にされた男の話。
ドミニク・クーパーの一人二役は全く異なる二人を演じ分けていて観る価値有り。
ウダイがいかに狂っていたかを観るためだけの映画。
短気で残虐。気に入らなければすぐ殺す。気に入れば連れ去りレイプ。そのあと殺す。
ウダイに限らず、威嚇や興奮した時に空に向けて発砲するのなにあれ?文化なの?ほんと怖い。
どんな育て方をすればこうなるのかと言われれば、父フセインに連れられて4歳から政治犯の拷問をみていたそうな。育て方ー。
そして、その狂気性には父サダム・フセインさえも嫌っていたとか。
影武者をやっていた本人の伝記を映画化しているけど、実際には影武者はいなかったという声もあったりして。真実はいかに。
でも狂気の申し子、ウダイに関してはこれでも描きが甘いらしい。
あのドーハの悲劇、選手を脅して死に物狂いで試合をさせたのも有名な話。負ければムチ打ちやそれ以上の拷問が待っていたらしいから恐ろしい。
影武者にされてしまったラティフがウダイに屈せずヒーローっぽすぎる所は、ホントかね?って真実味が逆に薄れるけど、ウダイとの対比として盛り上げるには良かった。
あと、モザイクの主張がすーんごい。
2022.640