Kaji

ロスト・メモリーズのKajiのレビュー・感想・評価

ロスト・メモリーズ(2001年製作の映画)
3.2
安重根烈士の伊藤博文暗殺が阻止されていたら、、から始まり。
骨子は伊藤博文暗殺は失敗
日本が朝鮮統治を継続し、WW2ではアメリカと同盟、原爆はドイツに落ち戦争が終わるが朝鮮の独立は成されなかった。

で伊藤博文を救った井上なる人物が現代では大成し巨大財団を形成しており、その財団のもつ美術品の中に、朝鮮独立を謳うテロ組織が狙っているものがあり、、、


という歴史改変フュージョンファンタジーアクションサスペンス。
全のっけ大盛り。
ちなみに薬味にロマンス・ブロマンスもあり。
この映画で中村トオルが大鐘賞を採ってるのだとか。注目作だったようです。


おもしろいな、と思ったのが朝鮮史から南北分断を取り除いた時の発想。「韓国」が無いわけです。
ほぼ都会しか映らないですが、「朝鮮人地区」があったり、中村トオル演西郷のマイクロアグレッションや組織内の差別構造まで設計されていたところ。
西郷の存在は大きいですね。友達のようで、見下しているようで、、日本のダメなところもちゃんと表された役でした。
主人公のチャンドンゴンが日本と半島のアイデンティティで惑っている要素もストーリーに深く絡んでぃした。

ただやはり、歴史を大胆に書き換えた部分で辻褄合わせのように後半へ向かうので、荒かったように思います。
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