ちょこちょこ

ラルジャンのちょこちょこのレビュー・感想・評価

ラルジャン(1983年製作の映画)
4.2
扉を開けていく度に転落していく人生。

イヴォンが転落していく度に、その原因を作った人達の罪がどんどんと深くなっていく。

死のうとしたのに死なせてさえもらえない。
殺そうと思っているのに受け入れられてしまう。

イヴォンの人生が続くことに本当の絶望を感じてしまう。

いつも当たったらいいなぁと夢見て宝くじを買うけど、やっぱり当たらない方が幸せなんじゃないかとハズレてから思う。
これを見てより強く願う、今年もハズレますように…!

ロベールブレッソンの作品を初めて見たけど、ちょっと衝撃的だった。
カットの間を想像で補完させていたり、金属が滑る音や父の弾くピアノ、犬の鳴き声など様々な音で紡ぐ物語。
予告編だけですごい。
数えきれないほどの美しいカットにも虜になってしまった。
いきなり遺作から見てしまったけど、他の作品も見てみたい。
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