ギャロがひたすら逃げる話。
ひたすらサバイブする中で、獣になったり人間に戻ったり、言葉らしい言葉を発しないで表現するギャロさんがよかった。
母乳のシーンは、そもそも母親が雪道で転倒したついでに路上で母乳をあげ出すという行為自体がおかしくて、
牛の乳にかぶり付く設定にしても問題ないのに(牛に蹴られても知らんけど)なんでなんやろと思ったら、こういうシュールで奇妙な要素を入れたい監督なんだとブックレットを読んで知った。
納得はしたけど理解は出来ない。
極限状態なら母乳に手を出すかなんて、極限状態に陥ったことないから分かんないよね。
雪景色に青いブルカと真っ赤な血が美しかった。
全然関係ないけど、なぜか子猫物語を思い出した。
あらすじにはムハンマドはアラブ人兵士とあるけど、正確にはどこの誰かは描かれていないし、曖昧さがこの作品に於いて重要だと監督が語っている(その為、ギャロは一言も発さない)