ラルジャンのJumblesoulのレビュー・感想・評価

文豪トルストイの中編小説の映像化作品で、ロベール・ブレッソン監督の遺作。
一枚の偽札により真面目に働いていた労働者の青年の人生が狂わせられる物語で、久しぶりに観た救いの無い話だが傑作。
強盗で逮捕され服役中に子供の病死や妻の別れ話がダメ押しになり、最後は強盗殺人まで犯す。
こんな人生も実際にある可能性もある事を思うと、人が社会で生きていく意味を考えさせられる。