ミズキ

戦場のメリークリスマスのミズキのレビュー・感想・評価

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)
4.1
戦場のメリークリスマス。
「戦場」という言葉に最も似合わない「クリスマス」を持ってくるタイトルでもう惹かれる作品であったが、ようやく鑑賞。

第二次世界大戦中の日本において、捕虜となったイギリス人たちを描いたこの作品は、命の危機や戦争、異文化が混ざり合ったカオスのような状況で生まれる、特別な性愛にも似た「友情」が描かれた。

日本の捕虜に対する仕打ちが描かれたが、日本という異文化、さらには欧米への憧れへと繋がるようなテーマの取り上げは、日本らしさ溢れる。
「ハラキリ」「病気」といった死に対して、こんなにも鈍感な、その極限状態に近い文化は、今日に至るまで日本のステレオタイプとして残っている。
もしくは、この映画がそうしたのか。

メリークリスマス。良いお年を
ミズキ

ミズキ