シドパレット

戦場のメリークリスマスのシドパレットのレビュー・感想・評価

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)
3.5
デビッドボウイ追悼第一弾

この映画の公開当時中学2年生だった俺としては、これを観て同性愛がテーマというのはピンと来なかった。このような危ないテーマで、当時の中学生がこぞって見に行ったんだから、大島渚ってすごいよ。とは言え性愛の表現は大島監督の得意分野だし、ジョニー大倉は朝鮮人の役だし、D.ボウイの弟はセムシの役だし、随所に大島監督の追求してきたテーマが散りばめられているな、と。
 当時はボウイ目当てと言うより、坂本龍一とたけし目当てで見に行ったんだけど、その後はボウイにのめり込んでゆくのです。
 しかしこの映画、主演三人のせいでなんかバラエティー的な絵になってるよね。重いテーマをバラエティー的な雰囲気で緩和している。それが成功した理由では?あと、音楽もいいね。当時の坂本龍一は光ってた。うん。